24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比1.99%高の3128.93ポイントだった。深セン成分指数も2.19%高の10556.82ポイントと3営業日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4523億9100万元。
上海総合指数は小高く始まり、序盤に心理的節目の3100ポイントを上抜くと、その後も前引けにかけて上げ幅を拡大した。商業銀行を対象とする預金準備率の引き下げ実施をあす25日に控え、資金需給の緩和期待が広がった。香港から相互取引制度を通じた本土株売買が連日で大きく買い越しとなっていることも相場を支えた。指数は10日移動平均(大引け時点で3120.20ポイント)を上回り、3130ポイントを超える場面も見られた。ただ、同水準では上値の重さが意識され、後場は3120−3130ポイントの狭い範囲での値動きに終始した。
A株市場では、ほぼ全面高の展開。中国農業銀行(
601288)、中国工商銀行(
601398)など銀行株や中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)など保険株が軒並み高となり、相場の上昇をけん引。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)もそろって上昇し、指数を押し上げた。前日開かれた共産党中央政治局会議で改めて「内需拡大」が取り上げられたことを受け、インフラ建設や不動産開発への投資拡大期待が高まり、中国鉄建(
601186)、安徽コンチセメント(
600585)、保利房地産(
600048)なども高い。一方、1−3月期決算が19%減益になった中国アルミ(
601600)が売られ逆行安を演じた。音声技術のソフトウエア大手、科大訊飛(
002230)などハイテク株の一角も安い。
上海B株指数は1.34%高の320.95ポイント、深センB株指数は0.94%高の1096.85ポイントとともに3営業日ぶりに反発した。