2018-04-18 |
香港/マーケット/証券 |
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香港前引け:5日ぶり反発、朝高後に上げ幅縮小 米中貿易摩擦懸念が重し
18日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.28%高の30146.41ポイントだった。中国企業指数は0.32%高の11938.48ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で657億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の欧米株高の流れを引き継ぎ高寄りで始まった。中国人民銀行(中央銀行)が17日夜に商業銀行の預金準備率を1%引き下げると発表したことを受け、序盤は買いが先行。ただ、米連邦通信委員会(FCC)が中国を念頭に、安全保障上の懸念がある外国企業からの通信機器調達を禁じる方針を決定したことなどを受けて、米中貿易摩擦への懸念が再び強まるなか、指数は上げ幅を急速に縮小。一時はマイナス圏に沈み、節目の30000ポイントを割り込む場面もみられたが、再びプラス圏に浮上すると前日終値をやや上回る水準でもみ合いを続けた。
個別では、中国工商銀行(
01398)や中国郵政儲蓄銀行(
01658)など銀行株が高い。長江グループの長江実業集団(
01113)や長江和記実業(
00001)、石油株のシノペック(
00386)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)が買われた。半面、吉利汽車(
00175)や広州汽車集団(
02238)など自動車株が大幅安。中国当局が自動車外資規制を5年以内に全廃すると発表したことが嫌気されている。テクノロジー株の舜宇光学科技(
02382)や瑞声科技(
02018)も大きく売られた。