18日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日続落。前場終値は前日比0.37%安の3055.43ポイントだった。深セン成分指数も0.81%安の10311.47ポイントと5営業日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2708億4100万元。
上海総合指数は高く寄り付いた。中国人民銀行(中央銀行)が17日夜に商業銀行の預金準備率を1%引き下げると発表したことを受け、買いが先行。ただ、米中貿易摩擦への懸念が強まる中、指数はほどなくしてマイナス圏に沈んだ。中国の通信設備大手、中興通訊(
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セクター別では、通信、自動車、医薬などが安い。電子・ITの一角が売られた。半面、銀行、証券、石油などが買われ、相場をある程度支えた。
上海B株指数は0.72%安の318.45ポイント。深センB株指数は1.74%安の1100.58ポイントだった。