17日の香港市場で、ハンセン指数は米株高の流れを受けて小高く寄り付いた直後、マイナス圏に沈んだ。香港からの資金流出懸念が重しとなっている。香港ドルの対米ドル相場が許容変動幅の下限まで低下することが連日で起きており、香港金融管理局(HKMA)は16日夜と17日朝も香港ドル買いを実施した。また、米商務省は16日、中興通訊(
00763)が米国製の通信機器をイランや北朝鮮に違法に輸出していたとして、米国企業が同社に製品を売るのを禁じると発表した。米中貿易摩擦への警戒感が再び意識され、地合いを悪化させている。
指数は日本時間午前10時50分現在、前日比0.52%安の30158.01ポイントで推移。個別では、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が安い。中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)、中国工商銀行(
01398)など本土金融株や欧州金融大手のHSBC(
00005)が軟調。石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)も売られている。半面、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)、豚肉大手の万洲国際(
00288)が反発。