11日のNY株式相場は反落。シリアをめぐる米露の緊張の高まりが嫌気されたほか、FOMC議事要旨がややタカ派的だったことも重しとなった。ダウ平均採用銘柄は原油高を好感したエクソン・モービル、シェブロンのほかマクドナルドが上昇した一方、ボーイング、ユナイテッドヘルス、ゴールドマン・サックスが下落。一時257米ドル安まで下落し218.55米ドル安(-0.90%)で終了。S&P500とナスダック総合は一時プラス圏に上昇したが、0.55%安、0.36%安で終了し、3指数そろっての反落となった。
トランプ米大統領がツイッターでシリア攻撃の可能性を示唆したことでリスクオフの流れが強まった。シリア情勢緊迫化に加え、サウジアラビアの首都リヤド上空でミサイルが迎撃されたというニュースも伝わったことで、NY原油先物が2014年12月以来となる67米ドル台半ばまで急騰。S&P500のエネルギー指数が1.04%高と上昇率トップとなった。取引時間前に発表された米3月消費者物価指数(CPI)は前月比-0.1%となり前月の+0.2%や予想の±0.0%を下回ったが、コアCPIは+0.2%と前月や予想と一致した。午後に公表された3月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は全てのメンバーが景気とインフレの上昇を予想するややタカ派的な結果となった。投資家の不安心理を示すVIX指数は一時21.66ポイントまで上昇したが、20.24ポイントと前日比0.23ポイント低下して終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24274.19 24366.57 24150.87 24189.45 -218.55 -0.90
S&P500 2643.89 2661.43 2639.25 2642.19 -14.68 -0.55
NASDAQ 7055.00 7128.54 7055.00 7069.03 -25.27 -0.36
CME225先物 21865.00 21865.00 21565.00 21645.00 -25.00 -0.12
FT100 7266.75 7270.28 7243.32 7257.14 -9.61 -0.13
DAX 12372.07 12381.53 12256.59 12293.97 -103.35 -0.83
為替(ドル/円) 107.20 107.26 106.65 106.82 -0.38 -0.36
WTI先物 65.59 67.45 65.15 66.82 1.31 2.00
金(Gold)先物 1343.10 1369.40 1342.50 1360.00 14.10 1.05
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。