2018-04-10 |
中国/政策/自動車・二輪 |
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中国の習国家主席、自動車関税の引き下げ表明
中国の習近平国家主席は10日、海南省で開いた「博鰲アジアフォーラム」で基調講演を行い、自動車関税の大幅引き下げを表明した。その他の一部製品についても関税を引き下げる。また、中国の国民の需要が高い特色ある産品の輸入を増やすよう努め、世界貿易機関(WTO)の政府調達協定に加入する手続きを早めるとした。複数メディアが同日伝えた。
習国家主席は、中国は貿易黒字の追求を目指しておらず、輸入拡大を真剣に希望し、経常収支の均衡を目指すと強調。先進国に対し、通常のハイテク製品貿易を人為的に制限するのをやめ、中国のハイテク製品輸出に対する規制を緩めるよう求めた。
米国政府は中国による知的財産権の侵害を理由に、幅広い中国製品に追加関税を課す手続きを進めている。一方、習国家主席は、中国政府が提唱した経済圏構想「一帯一路」に80以上の国や国際機関が参加しており、機会と成果は世界に開かれていると強調。その上で、中国は地政学ゲームを行わず、排他的な小サークルにこもることもなく、強制的な売り買いで凌駕しようとはしないと述べた。