連休明け9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ふりに反発。終値は前営業日比0.23%高の3138.29ポイントだった。深セン成分指数は0.29%安の10653.38ポイントと4営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4368億1700万元。
上海総合指数は続落して始まると、終日、前営業日終値を挟んで一進一退の展開となった。米中貿易摩擦への懸念が引き続き重しとなり序盤に一時3110ポイント付近まで下落。ただ、同水準で下値の堅さを確認すると反転。中盤以降はプラス圏での値動きが目立った。連休入り直前まで3日続落した後で、自律反発狙いの買いが入り相場を支えた。
A株市場では、中国兵器工業集団傘下の北方導航控制技術(
600435)、衛星測位システム関連機器メーカーの北京北斗星通導航技術(
002151)がストップ高を付けるなど軍需関連株が買いを集めた。証券会社が長期的な投資妙味を指摘したことが材料視された。中国平安保険(
601318)など保険株も堅調。宝山鋼鉄(
600019)、安徽コンチセメント(
600585)、中国アルミ(
601600)など素材関連も高い。一方、ディスプレー広告最大手、分衆伝媒信息技術(
002027)、音声技術のソフトウエア大手、科大訊飛(
002230)などハイテク株や、家電大手の美的集団(
000333)などが売られ、相場の足かせとなった。中国が米国製航空機の輸入に25%の関税の上乗せを検討していることが嫌気され、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029/
01055)がそろって安い。
上海B株指数は0.06%安の325.15ポイントと3営業日続落、深センB株指数は0.66%安の1140.02ポイントと反落した。