週明け9日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前営業日比1.76%高の30371.02ポイントだった。中国企業指数は1.54%高の12151.63ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で636億7700万HKドルだった。
ハンセン指数は、米国と中国の貿易摩擦が深刻化しないとの見方から幅広いセクターで買いが優勢となった。トランプ米大統領が8日、「中国は貿易障壁を取り払うだろう。彼らにとって良いことだからだ」とツイッターに投稿。交渉を通じた紛争解決に意欲を示したと市場で受け止められた。軟調に推移していた上海総合指数が上げに転じて午前の取引を終えたことも買い安心感につながった。ハンセン指数は前引けにかけて上げ幅を広げて全面高となり、心理的節目の30000ポイントを取引時間中として2営業日ぶりに回復した。
個別では、時価総額が大きいHSBC(
00005)やテンセント(
00700)が買われ、相場の上昇を主導。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)は6%超高と大幅に続伸した。前週末に3月の新車販売台数を発表した自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が高い。食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)と万洲国際(
00288)は大きく買い戻された。