清明節連休明け6日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前営業日比1.26%高の29889.96ポイントだった。中国企業指数は1.28%高の12009.27ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で539億3000万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏でもみ合った。4日までに米中がそれぞれ関税案の詳細を公表した後、両国が通商問題の解決に向けた交渉に意欲を示したことから、貿易摩擦の激化に対する警戒感はいったん和らいだ。4日と5日の米株式市場が続伸した流れを受け、香港市場でも買い戻しの動きが広がった。ただ、高値追いは限られ、心理的節目の30000ポイントに近づく水準では伸び悩んだ。きょう朝方にトランプ米大統領が中国に対する1000米億ドルの追加制裁関税を検討するとの報道も流れ、米中通商問題の先行き不透明感が一層高まり、一方的に持ち高を傾けるには投資家が慎重だった。
個別では、IT大手のテンセント(
00700)が反発し、休場前に割り込んだ400HKドルを回復。大型金融株のHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)、中国平安保険(
02318)、石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)など主力株がそろって買い戻され、指数を押し上げた。香港デベロッパーの新世界発展(
00017)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、香港地場銀行のハンセン銀行(
00011)の上昇が目立った。半面、貿易問題を巡る米中の応酬が続く中で米国に事業を構える豚肉大手の万洲国際(
00288)やパソコン世界大手のレノボグループ(
00992)が安い。3日に特別配当が権利落ちした電能実業(
00006)や衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が軟調だった。