2018-04-06 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】神経質な値動きか、米追加関税検討の報道で
休場明け6日の香港市場は神経質な値動きか。米中貿易対立の一段の深刻化への懸念が引き続き地合いを圧迫しそうだ。米中双方が通商問題の解決に向けた交渉に意欲を示したことから、貿易摩擦の激化に対する警戒感が幾分和らぎ、4日と5日の米株式市場でダウ平均が続伸した。しかし、きょう朝方にトランプ米大統領が中国の報復に対抗して、1000億ドルの制裁関税を検討するとの報道が流れた。これを嫌気し、ダウ平均先物が400米ドル下げるなど、リスク回避の姿勢が再び強まった。先行きが見通せない中、相場はボラティリティの激しい状況が続きそうだ。
休場前4日の香港市場で米通商代表部(USTR)が公表した中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税への報復措置を中国国務院が発表したことを受け、大引けにかけてハンセン指数は急落。終値ベースで2月12日以来、約7週間ぶりの安値を付けただけに、値ごろ感の出た優良株は買い戻しが入りやすい状況にはある。週明け9日に連休でストップしている本土から香港市場への相互取引が再開されることもあり、本土マネーの買いを見込んだ安値拾いの動きが広がれば、ある程度相場を支えよう。