4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.18%安の3131.11ポイントだった。深セン成分指数は0.65%安の10684.56ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4719億6300万元。
上海総合指数は高く寄り付いた後に上げ幅を広げ、前場はおおむね10日移動平均(大引け時点で3159.93ポイント)付近でもみ合った。前日まで続落した後とあって、反発を狙った買いが相場を支えた。ただ、あすから始まる清明節連休を控えて持ち高調整の売りが次第に重しとなり、後場中盤から下向きに転じると、終盤にマイナス圏に沈んだ。米通商代表部(USTR)が前日に通商法301条に基づき25%の制裁関税を課す中国製品1300品目の原案を公表し、これを受けて中国が「同じ規模、同じ強度」の報復措置を近く公表すると表明。米中の応酬はある程度織り込まれており、前場は市場の反応が限定的だったものの、米中通商懸念が根強い中で、連休を前に後場はリスクオフの動きが広がった。セクター別では、IT・ハイテク、通信、鉄鋼などが売られた一方、造船、農業、酒造などが堅調。
A株市場では、紫光(
000938)、深セン欧菲光科技(
002456)、歌爾(
002241)などIT・ハイテク関連が下げを主導。2位株主の鉅盛華が資産運用商品を通じて保有する株式を売却すると発表した不動産大手の万科企業(
000002)が売られた。航空大手の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)、建材の安徽コンチセメント(
600585)、非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)、河鋼(
000709)などが安い。半面、江蘇洋河酒廠(
002304)、貴州茅台酒(
600519)、山西杏花村汾酒廠(
600809)など酒造株の一角が続伸。食品の内蒙古伊利実業集団(
600887)、仏山市海天調味食品(
603288)も高い。自動車大手の上海汽車集団(
600104)、2017年12月本決算速報を発表した家電大手の青島海爾(
600690)が買われた。
上海B株指数は0.20%安の325.36ポイントと続落、深センB株指数は0.15%高の1147.58ポイントと反発した。