4日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.08%安の30157.40ポイントだった。中国企業指数は0.12%安の12122.15ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で520億1000万HKドルだった。
ハンセン指数は方向感に欠ける展開だった。前日の米株高の流れを引き継ぎ、高く寄り付いたものの、米通商代表部(USTR)が3日に中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税の原案を公表し、米中貿易摩擦への警戒感が高まるなか、買いの勢いは弱かった。あすの清明節による休場を控えて積極的な売買を見送るムードも漂う。指数は高く寄り付いた後におおむねプラス圏でのもみ合いを続けたが、前場後半にマイナス圏に沈んだ。
個別では、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が2%超の下落。通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)やチャイナ・テレコム(
00728)、航空株の中国国際航空(
00753)、建材株の安徽コンチセメント(
00914)も安い。中国政府系コングロマリットの中国中信(
00267)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)もさえなかった。半面、不動産株の九龍倉置業地産(
01997)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、碧桂園(
02007)が高い。医薬株の国薬控股(
01099)や石薬集団(
01093)、保険株の新華人寿保険(
01336)も大きく買われた。