2018-04-04 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:3日ぶり反発、プラス圏で推移 米中貿易摩擦の激化は織り込み済み
4日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.80%高の3161.70ポイントだった。深セン成分指数は0.62%高の10821.09ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2690億6900万元。
上海総合指数は高く寄り付いた後、上げ幅を広げた。前日まで続落した後とあって、反発を狙った買いが相場を支えた。ただ、10日移動平均(前引け時点で3162.98ポイント)付近では上値が重い。あすから始まる清明節連休を控え、高値追いの動きは限られた。米通商代表部(USTR)が前日に通商法301条に基づき25%の制裁関税を課す中国製品1300品目の原案を公表し、これを受けて中国が「同じ規模、同じ強度」の報復措置を近く公表すると応酬したものの、米中貿易摩擦の激化はすでにある程度織り込み済みとなっている。
セクター別では、航空機製造関連や造船、酒造が高い。ジェネリック医薬品(後発医薬品)の研究・開発、使用拡大に向けた当局の政策支援を手掛かりに医薬が買われた。銀行、保険も総じて堅調。半面、米制裁関税の対象となるIT・ハイテク関連がさえない。
上海B株指数は0.17%高の326.55ポイント。深センB株指数は0.49%高の1151.49ポイントだった。