週明け2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.18%安の3163.18ポイントだった。深セン成分指数は0.14%安の10852.95ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5774億9700万元。
上海総合指数は、序盤安くなる場面が見られたが、ほどなく切り返すと一気に3190ポイント台まで上昇。前週末に発表された3月の中国製造業PMIが51.5と市場予想を大幅に上回り、中国経済の堅調さが示されたことが好感された。ただ、同水準で上値の重さが意識される、その後は上げ幅を徐々に縮め、終盤にマイナス圏に沈んで終えた。中国政府が対米報復関税の発動を発表したことを受け、米中貿易摩擦の激化に対する懸念が強まり、相場の重しになった。
A株市場では大型商業銀行の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)、保険大手の中国平安保険(
601318)、新華人寿保険(
601336)がそろって売られ、相場の下げを主導。中国南方航空(
600029)、中国国際航空(
601111)など航空株、美的集団(
000333)など家電株もさえない。一方、政府がこのほど国産化推進を目的にIC(集積回路)メーカーに対する税優遇策を打ち出したことが手掛かりとなり、紫光(
000938)がストップ高を付けるなど電子部品・IT株の一角が買われ、逆行高を演じた。
上海B株指数は0.16%高の327.40ポイント、深センB株指数は0.04%高の1154.69ポイントとともに3営業日続伸した。