週明け26日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.79%高の30548.77ポイントだった。中国企業指数は0.57%高の12197.70ポイント。メインボードの売買代金は概算で1410億9700万HKドルだった。
ハンセン指数は中盤まで安く推移したものの終盤に切り返し、結局この日の最高値で終えた。ムニューシン米財務長官が25日、中国との通商交渉での合意にやや楽観的な姿勢を示したと伝わり、中国製品に対する米国の制裁関税が回避できるとの観測が浮上。「貿易戦争」対する過度の懸念が後退した。前場は下げ幅を広げたが、下値のめどとして意識された節目の30000ポイントを割り込む水準では買い戻しが入った。前週末のNY市場での原油先物相場の反発も関連銘柄の買い材料となった。セクター別では銀行や石油が上げた半面、中国本土系保険、石炭が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のAIAグループ(
01299)や中国建設銀行(
00939)、中国IT大手テンセント(
00700)が相場の上昇を主導。中国石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が軒並み買われた。前週末に安かったスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)、不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)も大きく買い戻された。一方、きょう2017年12月本決算を発表する万洲国際(
00288)が4.21%安。中国政府が米国産豚肉に対する追加関税を実施すれば、米国子会社の業績が悪化するとの見方から売られた。石炭大手の中国神華能源(
01088)、前引け後に期末決算を発表した中国海外発展(
00688)の下げがきつい。
中国企業指数では、きょう期末決算を発表した申洲国際集団(
02313)、国薬控股(
01099)が高い。中国郵政儲蓄銀行(
01658)は大幅に反発した。半面、前日大引け後に発表した決算が市場予想を超える減益だった長城汽車(
02333)が大幅に続落。保険大手の中国人民保険(
01339)と子会社の中国人民財産保険(
02328)も売られた。