2018-03-23 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:大幅3日続落、貿易紛争の激化警戒 石炭・自動車株など全面安
23日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に3日続落。前場終値は前日比3.27%安の3156.89ポイントだった。深セン成分指数も3.59%安の10487.09ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3463億3500万元。
上海総合指数は、米国との貿易紛争の激化を警戒する売りが膨らんで急落した。トランプ米政権が前日、中国による知的財産権の侵害を理由に中国製の情報通信機器や機械などに高関税を課す制裁措置を表明。中国商務部はきょうの声明で、米国の措置に強く反発し「自身の合法的権利を断固として守る準備はできている」と表明した。また、米国が鉄鋼やアルミニウムに追加関税をかけることに対抗する措置として、米国から輸入する豚肉など約30億米ドル相当に関税を上乗せする案を公表した。中国本土の株式市場では、石炭や自動車、造船が全面安となるなど幅広いセクターが下落。ただ、農業関連の上昇が目立つ。中国が対抗関税を実施すれば、国内の農業事業者が恩恵を受けるとの思惑買いが入ったもよう。
上海B株指数は2.12%安の322.17ポイントと反落。深センB株指数は2.09%安の1141.09ポイントと9営業日続落した。