21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.29%安の3280.95ポイントだった。深セン成分指数も0.88%安の10980.55ポイントと3日ぶりに反落し、終値ベースで7日以来2週間ぶりの安値を付けた。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4815億3600万元。
上海総合指数は中盤まで高く推移したものの、終盤に下げに転じた。心理的節目の3300ポイントを超える水準で上値の重さが意識され、最近大きく買われていた銘柄や業績が予想に届かなかった企業に売りが出て、相場の重荷となった。セクター別では、保険が全面安。ソフトウエアやセメント、前日買われた医療が下げた。一方、貴金属、証券が上げた。上海市政府幹部が国有資本改革を率先して進める方針を示したと伝わり、同市傘下国有企業の関連銘柄も買われた。
A株市場では新華人寿保険(
601336)や太平洋保険(
601601)など保険株の下落が目立った。中国平安保険(
601318)は大引けにかけてマイナス圏に沈んだ。車載電池材料サプライヤーの洛陽モリブデン(
603993)、江西カン鋒リチウム(
002460)の下げもきつい。音声認識技術の科大訊飛(
002230)、ディスプレー広告の分衆伝媒信息技術(
002027)はともに4%超の大幅安。半面、中央企業傘下の中国国旅(
601888)や中航飛機(
000768)が大幅に上昇。監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)、調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)は続伸した。
上海B株指数は0.44%安の328.05ポイントと反落。深センB株指数は0.17%安の1169.47ポイントと7営業日続落した。