大和証券キャピタル・マーケッツは最新リポートで、ネット専業保険最大手の衆安在線財産保険(
06060)の投資判断を「ホールド」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。20日に発表された同社の2017年12月本決算は、純損失が9億9700万元と、赤字に転落。大和の予想以上に悪化したとし、18−19年の予想利益と予想営業キャッシュフローをそれぞれ下方修正するとともに、目標株価を70HKドルから60HKドルに引き下げた。『経済通』が21日伝えた。
大和は、衆安在線財産保険の17年純保険料収入が前年に比べ43%増加したが、予想していた48%増を下回ったと指摘。保険料収入の拡大はスケールメリットを得るためにも非常に重要との認識を示した。また、大和は、赤字が予想を超える規模だったことについて、保険金の支払いや費用の増加が主因だと言及。合算率(コンバインド・レシオ)が年内に133.1%と、前年から28.4ポイント悪化する中、健康保険と自動車保険は健闘しており、今後、消費者金融向けとともに事業成長が見込めるとの見方を示した。
衆安在線財産保険の株価は日本時間午後4時3分現在、前日比6.56%安の64.10HKドルで推移している。