2018-03-15 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:3日続落、米中貿易摩擦への懸念が重し 通信株が安い
15日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。前場終値は前日比0.04%安の3290.08ポイントだった。深セン成分指数は0.11%安の11127.12ポイントと3日続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2430億7300万元。
上海総合指数は安く寄り付くと、前日終値を挟んでもみ合う展開となった。米国と中国の貿易摩擦の激化に対する警戒感が高まる一方、中国人民銀行(中央銀行)がきょうの公開市場操作(オペ)で資金供給を行ったことや、証券監督当局の幹部がニューエコノミー企業の中国預託証券(CDR)を通じたA株上場が「近いうちに始まる」との見通しを示したことが好感。指数は一時、プラス圏に浮上して節目の3300ポイントを目指す動きもみられた。ただ、勢いは続かず、結局、前日終値をやや下回る水準で前場の取引を終えた。セクター別では、通信やソフトウエアの売りが目立つほか、建材、航空、鉄鋼などが下落。半面、保険が軒並み高。電力、酒造などが買われている。
上海B株指数は0.21%安の333.69ポイント。深センB株指数は0.03%高の1183.11ポイントだった。