13日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日続伸。終値は前日比0.02%高の31601.45ポイントだった。中国企業指数は0.39%高の12746.78ポイント。メインボードの売買代金は概算で1101億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は安寄り後に一時切り返す場面もみられたが、その後はおおむねマイナス圏で推移した。指数は前日までに3営業日続伸して1400ポイント近く上昇しただけに、利益確定売りが出やすい状況。中国本土市場が低調に推移したことも相場を重くした。ただ、米長期金利の上昇と香港ドル安が一服するなど、良好な外部環境が投資家心理を支えるなか、指数はクロージング・オークション・セッション(大引け後10分間の板寄せセッション)の間に切り返し、結局、前日に続き、終値ベースで2月5日以来、5週ぶりの高値を更新して取引を終えた。
個別では、中国4大商業銀行の中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)が高い。香港都市ガス業者のホンコン・チャイナガス(
00003)、香港鉄道事業者の香港鉄路(
00066)、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)も大きく買われた。半面、原油安が嫌気されてCNOOC(
00883)が安い。証券会社の弱気判断を材料に通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)やチャイナ・ユニコム(
00762)も大幅下落。不動産株の中国海外発展(
00688)、食品・飲料株の万洲国際(
00288)が軟調に推移した。
H株では、中国4大商業銀行の中国農業銀行(
01288)が高い。前日に17年12月本決算の速報値や最大1000億元の第三者割当増資を発表したことなどが材料視された。同じく17年12月本決算を発表した風力発電大手の龍源電力(
00916)も大幅上昇。モリブデン大手の洛陽モリブデン(
03993)、風力発電会社の大唐新能源(
01798)も堅調だった。半面、保険大手の新華人寿保険(
01336)や中国人民保険(
01339)が安い。通信キャリア大手のチャイナ・テレコム(
00728)、航空大手の中国国際航空(
00753)も軟調だった。