2018-03-13 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】上値重い展開か、利益確定売りや通商摩擦懸念が重しに
13日の香港市場は上値の重い展開か。前日のハンセン指数は、前週末に発表された2月の米雇用統計を受けて低金利と好景気が両立する経済環境が続くとの見方が広がる中、ほぼ全面高となった。米長期金利の上昇と香港ドル安が一服し、香港市場からの資金流出への警戒感が後退する中、市場では2月27日に付けた直近の高値(31798.98ポイント)水準を上回れるかに注目が集まっている(『香港経済日報』)。半面、指数は5週ぶりの高値水準にあり、目先の利益を確定する売りが出やすい状況。12日のNY市場は、ハイテク銘柄比率が高い米ナスダック総合が連日で史上最高値を更新した一方、ダウ平均が反落。トランプ米政権が鉄鋼とアルミの追加輸入関税の対象国を示さず、再び通商摩擦懸念が高まっていることも上値を重くするだろう。
なお、12日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、香港公益株の中電控股(
00002)やホンコン・チャイナガス(
00003)などが香港終値を上回った半面、中国石油メジャーのシノペック(
00386)やCNOOC(
00883)、中国4大商業銀行の中国工商銀行(
01398)などが下回って終わった。