週明け12日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前営業日比1.53%高の31469.17ポイントだった。中国企業指数は1.84%高の12660.18ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で665億6000万HKドルだった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、ほぼ全面高の展開。寄り付きで心理的節目の31000ポイントを7営業日ぶりに回復し、同水準を維持して前場の取引を終えた。週末発表の2月の米雇用統計が雇用者数の増加と賃金の上昇圧力の落ち着きを示したことで、低金利と好景気が両立する経済環境が続くとの見方が広がった。9日NY市場での原油先物相場の大幅反発を受けた関連銘柄の上昇が目立つ。ただ一段と買い上がる勢いに乏しく、寄り付きが前場の高値となっている。
個別では、時価総額が大きい中国建設銀行(
00939)、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)が相場の上昇を主導。エネルギー資源株のCNOOC(
00883)やペトロチャイナ(
00857)、中国神華能源(
01088)が高い。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)は大幅に続伸した。半面、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が反落し、逆行安を演じている。