9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.57%高の3307.17ポイントだった。深セン成分指数は1.60%高の11194.91ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5120億2100万元。
上海総合指数は小高く寄り付き、前場は前日終値を挟んで一進一退の値動き。全国人民代表大会(全人代)が開催中とあって、政策支援が期待できるハイテク株や消費高度化の恩恵を受ける銘柄が物色された。後場に入ると幅広いセクターで買いが優勢となり、終盤に心理的節目の3300ポイントを上抜けた。終値は2月26日以来、ほぼ2週間ぶりの高値圏だった。セクター別では、ソフトウエアや電子・IT、通信、セキュリティー設備が高い。半面、鉄鋼と石炭が逆行安を演じた。
A株市場では、食品・飲料株の仏山市海天調味食品(
603288)や貴州茅台酒(
600519)、監視カメラ大手の杭州海康威視数字技術(
002415)が続伸。華泰証券(
601688)、中信証券(
600030)など証券株の上昇も目立った。有機EL工場を重慶市に建設すると発表した京東方科技集団(
000725)も買われた。一方、鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)が安い。不動産大手の保利房地産(
600048)、万科企業(
000002)も下げた。
上海B株指数は0.64%高の330.72ポイント、深センB株指数は0.82%高の1175.62ポイントとともに続伸した。