2018-03-08 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土大引け:反発、おおむねプラス圏で推移 保険株買われる
8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.51%高の3288.41ポイントだった。深セン成分指数は1.05%高の11019.08ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4029億8100万元。
上海総合指数は寄り付き後にマイナス圏に沈む場面がみられたものの、おおむねプラス圏で推移した。5日から開催している全国人民代表大会の政策期待の高まりや、きょう発表された中国の2月貿易統計で輸出が予想を大幅に上振れしたことなどが投資家心理を支えた。一方、トランプ米大統領が8日にも輸入制限を命じる文書に正式署名すると伝わるなか、積極的な買いを控えるムードも漂い、指数は中盤以降、3280ポイント付近でのもみ合いを続けた。ただ、終盤にかけて再び上げ幅を広げると、結局、20日移動平均(大引け時点で3281.66ポイント)を上回ってきょうの取引を終えた。セクター別では前日に軟調だった保険が軒並み高となり相場をけん引。環境、医薬、建材なども大きく買われた。半面、銀行などがさえなかった。
A株市場では、保険大手の中国平安保険(
601318)が高い。医薬株の上海復星医薬(
600196)や江蘇恒瑞医薬(
600276)、建材株の北新集団建材(
000786)、家電株の美的集団(
000333)や青島海爾(
600690)も大きく買われた。半面、銀行株の中国工商銀行(
601398)や航空株の中国国際航空(
601111)が安い。非鉄金属株の洛陽モリブデン(
603993)や中国アルミ(
601600)、鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)やアンガン・スチール(
000898)、ハイテク株の歌爾(
002241)や科大訊飛(
002230)などもさえなかった。
上海B株指数は0.26%高の328.63ポイント、深センB株指数は0.60%高の1166.03ポイントとともに反発した。