8日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前日比1.44%高の30631.13ポイントだった。中国企業指数は1.51%高の12364.36ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で544億7200万HKドルだった。
ハンセン指数はほぼ全面高で寄り付き、次第に上げ幅を広げた。トランプ米大統領が発動を表明した鉄鋼とアルミニウムへの輸入制限について、米高官が7日、国によっては適用を除外する可能性を示唆。世界的な「貿易戦争」への懸念が和らぎ、幅広いセクターで買い戻しが優勢となった。安く寄り付いた上海市場が上げに転じたほか、午前発表の2月の中国の輸出が市場予想を大幅に上回ったことも投資家心理を支えた。
個別では、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、中国本土系銀行の中国建設銀行(
00939)、中国IT大手のテンセント(
00700)が上昇して相場をけん引。発電大手の華潤電力控股(
00836)、カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)も大きく買い戻されている。一方、石油株のCNOOC(
00883)が逆行安。