2018-03-07 |
香港/業界動向/鉄鋼 |
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貿易戦争で中国の鉄鋼輸出量急減も、メーカーの利益増勢は継続=クレディ・スイス
クレディ・スイスは最新リポートで、世界的な貿易戦争が起きた場合、中国の鉄鋼輸出量が急減する可能性があるとの見方を示した。その結果は鉄鉱石価格を押し下げると同時に、米国内の鉄鋼価格は上昇すると予想した。一方、2017年に中国が米国に直接輸出した鉄鋼量は国内生産量の0.1%に過ぎず、受ける影響は限られると分析した。『AAストックス』が7日伝えた。
クレディ・スイスは、鉄鋼貿易企業数社との意見交換を踏まえ、追加関税を実施した場合でも、米国の鉄鋼輸入量が減少することはないとの見方を示した。これが米国内の鉄鋼価格の上昇を招くとした。
一方、鉄鋼メーカーの価格決定力が鉱業企業より高いため、利益の増勢は続くと予想。本土鉄鋼大手のアンガン・スチール(
00347)と馬鞍山鋼鉄(
00323)の投資判断を「アウトパフォーム」に据え置き、目標株価はそれぞれ10.5HKドル、5.0HKドルに設定した。