2018-03-07 |
中国/マーケット/証券 |
|
本土前引け:3日続伸、一時は3300ポイント乗せ 強弱材料が交錯
7日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。前場終値は前日比0.14%高の3294.24ポイントだった。深セン成分指数は0.30%安の10974.95ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2530億4000万元。
上海総合指数は小安く寄り付いたものの、すぐにプラス圏へ浮上した。中国銀行業監督管理委員会が銀行に義務付ける不良債権引当金の基準引き下げを通達したことを好感し、銀行株が買われて相場の上昇を主導。序盤には心理的節目の3300ポイントを上抜いた。ただ、高値追いの動きが限られ、その後は節目を挟んでもみ合った。前日終値が1週間ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが出やすい状況。また、トランプ米大統領の鉄鋼・アルミの輸入制限に反対している国家経済会議(NEC)のコーン委員長が7日に辞任を表明したと伝わり、米政権が一段と保護主義に傾斜するとの警戒感が高まり、相場の重しとなった。
セクター別では、銀行がほぼ全面高。電力、産金、酒造も堅調。半面、鉄鋼やアルミ、造船、輸送用設備、通信などが安い。
上海B株指数は0.15%安の328.80ポイント。深センB株指数は0.02%安の1160.51ポイントだった。