6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比1.00%高の3289.64ポイントだった。深セン成分指数は1.22%高の11007.95ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4984億2700万元。
上海総合指数は、米トランプ政権による追加関税方針を受けた貿易摩擦激化への懸念が和らぎ、米株が5日ぶりに大幅反発したことを好感し、買い先行でスタート。ほどなく下向きに転じマイナス圏に沈んだが、下値では買い戻しが入り、前引けにかけてプラス圏に再浮上。後場入り後に一気に3280ポイント台まで上昇すると、その後は大引けにかけて同水準付近での小動きに終始。結局、指数は2月27日以来、1週間ぶり高値を付けて終えた。セクター別では保険、証券、石炭・石油、鉄鋼などが買われる一方、銀行や酒造などの一角が売られた。
A株市場では、中国太平洋保険(
601601)、新華人寿保険(
601336)など保険株や、中国銀河証券(
601881)、中信証券(
600030)など証券株が軒並み高となり、相場の上げをけん引。原油相場の上昇を好感し、中国石油メジャーのシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)が堅調。石炭大手の中国神華能源(
601088)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)も買われ、指数を押し上げた。このほか、深セン欧菲光科技(
002456)、科大訊飛(
002230)、中興通訊(
000063)などハイテク株の上げも目立った。2月26日に取引再開後大きく売られていた中国アルミ(
601600)は6%超上昇と7営業日ぶりに大幅反発。一方、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など銀行株や、貴州茅台酒(
600519)など酒造株の一角が売られた。
上海B株指数は0.99%高の329.31ポイント、深センB株指数は0.91%高の1160.79ポイントとともに3営業日ぶりに反発した。