6日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.39%高の30300.96ポイントだった。中国企業指数は1.34%高の12152.59ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で603億3000万HKドルだった。
ハンセン指数はNY市場でダウ平均が反発した流れを引き継ぎ、心理的節目の30000ポイントを回復してスタート。米共和党のライアン下院議長が5日、トランプ大統領の示した鉄鋼とアルミニウムの輸入規制に反対する立場を表明したことなどを受け、貿易戦争への懸念がやや後退。日本や韓国などアジア主要市場がそろって上昇したことも好感された。前日に下げがきつかっただけに、幅広い銘柄に買い戻しが入った。もっとも、高値追いの動きは限られ、上海総合指数がマイナス圏に沈んだ前場中盤あたりは上げ幅を縮小する場面もあった。
個別では、IT大手のテンセント(
00700)、アジア生保のAIAグループ(
01299)、本土金融大手の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)が相場の上昇を主導。原油先物の上昇を好感し、石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)が高い。食品関連の中国蒙牛乳業(
02319)、中国旺旺(
00151)も大きく反発した。半面、本土デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、香港不動産関連のLink REIT(
00823)がさえない。