2018-03-05 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:続落、一進一退の展開 銀行株が安い
週明け5日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前営業日比0.16%安の3249.22ポイントだった。深セン成分指数は0.05%安の10850.58ポイントと続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2189億2800万元。
上海総合指数は反発してスタート。前週末から始まった両会(全国政治協商会議と全国人民代表大会)の期間中は当局が株式相場の安定を図るとの期待から、序盤は上げ幅を拡大する場面もあった。ただ、3270ポイント付近で伸び悩むと下向きに転じ、その後はマイナス圏でもみ合った。上値の重さが嫌気されたほか、中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作(オペ)を見送ったことが投資家心理を冷やしたもよう。きょうの資金の出入りはリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)の償還に伴い1000億元の吸収超過となり、当局の流動性引き締めの姿勢が意識された。
セクター別では、銀行が売られ、相場の下げを主導。セメント、石炭、鉄鋼、酒造もさえない。半面、航空、不動産が堅調。中国当局が海外上場のニューエコノミー企業の「A株回帰」(A株市場にセカンダリー上場する)に前向きの姿勢を示したことを受け、電子・ITの一角に買いが波及した。
上海B株指数は0.32%安の327.28ポイント、深センB株指数は0.69%安の1156.15ポイントだった。