2018-03-02 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:反落、2週間ぶり安値 米中貿易摩擦の激化を懸念
2日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比1.48%安の30583.45ポイントだった。H株指数は1.81%安の12203.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で1260億3000万HKドル。
ハンセン指数は前日に回復した心理的節目の31000ポイントを割り込んで寄り付き、終始マイナス圏で推移した。トランプ米大統領が1日、鉄鋼とアルミニウムの輸入増が安全保障上の脅威になっているとして輸入制限を発動する方針を示したことを受け、米中貿易摩擦の激化を警戒する売りが優勢だった。世界的景気減速と貿易摩擦の拡大を招くとの懸念も広がり、投資家がリスク回避の姿勢を強めた。終値は2月14日以来、約2週間ぶりの安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土金融株の下落が目立ったほか、IT大手のテンセント(
00700)、欧州金融のAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)など主力株が軒並み売られ、相場の下げを主導。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、本土不動産の碧桂園(
02007)、5日から構成銘柄から除外されるワーフ(
00004)も下落率上位。半面、香港公益株の電能実業(
00006)と同系列の長江インフラ(
01038)が逆行高。ほかに電力大手の華潤電力控股(
00836)、香港不動産関連のLink REIT(
00823)など4銘柄がプラス圏で引けた。
H株では、石炭株のエン州煤業(
01171)が7%を超す下げ。鉄鋼メーカーのアンガン・スチール(
00347)、馬鞍山鋼鉄(
00323)、アルミ大手の中国アルミ(
02600)、ディーゼルエンジン大手のウェイチャイ・パワー(
02338)、海運の中遠海運控股(
01919)なども下げがきつい。半面、新株発行による資産買収計画が中国証券監督管理委員会(CSRC)に承認された東方電気(
01072)や、電力の華能国際電力(
00902)、華能新能源(
00958)、医薬品卸売り大手の国薬控股(
01099)などが買われた。