2018-02-23 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:小幅に5日続伸、官製大規模事業の進展見込む買いが支え
23日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら5営業日続伸。前場終値は前日比0.09%高の3271.65ポイントだった。深セン成分指数は0.31%安の10625.64ポイントと5営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2012億300万元。
上海総合指数は寄り付き直後に一時マイナス圏に沈んだものの、切り返して上げ幅を拡大。河北省に建設する「雄安新区」や京津冀(北京市、天津市、河北省)一体開発、自由貿易港の設置、都市の水利対策など政府が推進する大規模事業の関連銘柄が買われ、相場を押し上げた。中国共産党政治局常務委員会が22日開いた会合で、雄安新区の改革開放の加速を支援する措置をできるだけ早期に提出するよう指示したと伝わり、材料視されたもよう。ただ、指数が心理的節目の3300ポイントに接近する水準では利益確定売りが出て、前引けにかけて上げ幅を縮小した。セクター別では公共事業や港湾・水運、保険、環境保護などが買われた。一方、貴金属が全面安となったほか、空運や鉄鋼、観光などが売られた。
上海B株指数は0.07%安の327.01ポイント、深センB株指数は0.33%安の1163.49ポイントとともに5営業日ぶりに反落した。