2018-02-23 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】買い先行か、米長期金利の低下を好感 米中株高も支え
23日の香港市場は買い先行か。NY市場でダウ平均が3営業日ぶりに反発したことや、米長期金利の上昇が一服したことが好感されそうだ。21日にほぼ4年1カ月ぶりの水準に上昇した米長期金利が22日には低下したことを受け、香港市場で投資家心理を悪化させている資金流出懸念が和らぎ、買い戻しの動きにつながる可能性がある。春節連休明け22日の本土市場で上海総合指数が大幅に上昇したことや、10日ぶりに再開した相互取引を通じた本土から香港株に投資する「南向き」取引が56億HKドル超の買い越しになったことも地合いを支えよう。
もっとも、米長期金利の上昇に対する警戒感が引き続き上値を抑える要因になりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)が3月の次回会合で追加利上げに踏み切るとの見方が強まっており、利上げペースが年4回に速まる可能性も出ている。なお、22日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国IT大手のテンセント(
00700)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、アジアの生保大手のAIAグループ(
01299)、本土金融株の中国建設銀行(
00939)、石油メジャーのCNOOC(
00883)などが香港終値を上回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を150ポイント近く上回る水準で寄り付くことになる。