22日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前日比1.07%安の31095.77ポイントだった。H株指数は0.90%安の12572.07ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で660億800万HKドルだった。
ハンセン指数は、前日の米株安の流れを引き継ぎ、ほぼ全面安で始まった。米ドル高と米長期金利の上昇を受け、香港を含む新興市場から資金が流出するとの懸念が強まった。序盤に一時、心理的節目の31000ポイントを割り込んだが、中国本土の株式相場が上昇したこともあって、小幅ながら同水準を上回って前場の取引を終えた。中国人民銀行(中央銀行)が16営業日ぶりに公開市場操作(オペ)による資金供給を行い、投資家心理を支えたもよう。
個別では、AIAグループ(
01299)や中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など大型金融株が相場の下げを主導。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)の下げがきつい。原油先物相場の下落が嫌気され、中国石油メジャーのシノペック(
00386)とペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)が軒並み大きく売られている。半面、食品・食品大手の中国蒙牛乳業(
02319)と中国旺旺(
00151)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が続伸した。