21日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比1.81%高の31431.89ポイントだった。H株指数は2.34%高の12686.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で967億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は節目の31000ポイントを回復して寄り付くと、終始プラス圏で推移した。中国本土市場と相互取引制度の取引再開をあすに控え、商いは細ったままであるものの、前日に大きく下げた金融株を中心にほぼ全てのセクターで買いが進んだ。指数は序盤に一時もみ合いをみせた以外はほぼ一本調子で上げ幅を拡大。結局、終値ベースで今月5日以来、半月ぶりの高値を付けて取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)や、本土銀行株の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)などが大幅に上昇して相場をけん引。アジア生保大手のAIAグループ(
01299)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)といった大型銘柄も大きく買われた。半面、香港不動産系コングロマリットのワーフ(
00004)や香港電力投資事業会社の電能実業(
00006)がさえなかった。
H株では、中国農業銀行(
01288)や中信銀行(
00998)など銀行株が高い。証券株の中信証券(
06030)、不動産株の万科企業(
02202)や広州富力地産(
02777)、インフラ建設株の中国交通建設(
01800)や中国能源建設(
03996)なども大きく買われた。半面、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)や医薬大手の国薬控股(
01099)などが軟調に推移した。