14日の香港株式市場でハンセン指数は大幅続伸。終値は前日比2.27%高の30515.60ポイントだった。H株指数は2.14%高の12260.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で1106億1000万HKドル。
ハンセン指数は前日の堅調な米株式市場の流れを受けて、寄り付きで節目の30000ポイントを回復すると、その後もプラス圏で推移した。前日に中国人民銀行(中央銀行)が中期貸出制度(MLF)を通じて資金供給したことで、金融引締めに対する警戒感が後退。春節(旧正月)連休後の相場に対して楽観的な見方が広がったことも投資家心理を支えた。指数は、前場では30000ポイント付近でもみ合う展開だったが、後場に入ると中国本土市場がマイナス圏から切り返したことを受けて上げ幅を拡大。結局、1日で700ポイント近い上昇幅できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、香港銀行株のハンセン銀行(
00011)や中銀香港(
02388)が高い。好業績期待や証券会社による強気見通しが好感されたもよう。本土4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、IT大手のテンセント(
00700)などの大型銘柄が買われて上昇相場をけん引した。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)や豚肉生産大手の万洲国際(
00288)がさえなかった。
H株では、新エネ車関連のBYD(
01211)が高い。新エネ車の補助金縮小案が正式に発表されたことを受け、大手の優位性が高くなるとの思惑から買いが進んだ。銀行株の中国郵政儲蓄銀行(
01658)や中国農業銀行(
01288)、証券株の中信証券(
06030)、不動産株の万科企業(
02202)なども大きく上昇した。半面、鉄道向け電力制御システム大手の株洲中車時代電気(
03898)が安い。17年12月本決算の減益見通しを発表した北京汽車(
01958)も売られた。