不動産デベロッパー大手の瑞安房地産(
00272)は9日大引け後、同社の非公開化計画を巡るメディア報道を受けて、声明を発表した。同日の株価急騰と出来高の急増について、報道で非公開化を進めているとされている同社の羅康瑞会長は瑞安房地産の取締役会に対し、いまのところ明確な計画はないことを改めて伝えたという。また、足元の株式市場と債券市場の不安定な状況を踏まえ、羅会長は非公開化に向けた銀行との融資交渉を続ける意向がなく、非公開化についていかなる提案も瑞安房地産に出していないとした。
現地メディアは9日、瑞安房地産がスタンダード・チャータード(
02888)、CLSA、UBS、ドイツ銀行を含む複数の銀行から総額335億元に上る融資を取得する方向で交渉しており、うち144億HKドルは非公開化の費用に充てられるなどと伝えた。これを受けて同日に瑞安房地産の株価が急騰。終値は前日比10.73%高の2.58HKドルだった。