9日のNY株式相場は3日ぶり反発。終盤に買い戻され3指数がそろって上昇して終了した。好決算を受けたエヌビディアなどのIT株や金融株が大きく上昇。ダウ平均は100米ドル以上上昇してスタートしたものの、その後500米ドル安まで下落。売り一巡後は上昇に転じ、一時521米ドル高まで反発。330.44米ドル高(+1.38%)の24190.90米ドルで終了した。一日の値幅は1021米ドルと荒い展開が続いた。S&P500も一時1.87%安となり200日移動平均線の水準まで下落。その後は調整一巡感から買い戻され、1.49%高で終了した。週間ではダウ平均が5.21%安、S&P500が5.16%安となり、ともに2016年1月以来の下落率を記録した。
VIX指数が上昇し株価が下落する展開が続いた。週明け6日に50ポイントまで急騰したVIX指数は、この日も一時41.06ポイントまで上昇した。ナスダック総合は一時2.16%安の6630.67ポイントまで下落し、1月下旬につけた史上最高値からの下落率は11%を上回った。前日のダウ平均とS&P500に続いて、ナスダック総合も「調整相場」入りとなったが、終値では8.41%安と下げ幅を縮小した。VIX指数は4.40ポイント低下し29.06ポイントで終了した。幅広い銘柄が反発し、S&P500の業種別指数はエネルギー(-0.35%)を除く10業種が上昇。IT、不動産、公益が2%超上昇し、金融、素材も2%近い上昇となった。一方、エネルギーは、NY原油が6日続落し60米ドルを割り込んだことが重しとなった。先週末からの急落の引き金となった米10年債利回りは、一時2.8%割れまで低下したが、終盤は利回りが再び上昇し、2.854%で終了した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 23992.67 24382.14 23360.29 24190.90 330.44 1.39
S&P500 2601.78 2638.67 2532.69 2619.55 38.55 1.49
NASDAQ 6863.34 6917.01 6630.67 6874.49 97.33 1.44
CME225先物 21160.00 21555.00 20525.00 21255.00 -105.00 -0.49
FT100 7170.69 7170.69 7073.03 7092.43 -78.26 -1.09
DAX 12263.10 12296.18 12003.36 12107.48 -152.81 -1.25
為替(ドル/円) 108.74 109.31 108.05 108.80 0.06 0.06
WTI先物 60.43 60.77 58.07 59.20 -1.95 -3.19
金(Gold)先物 1321.00 1325.00 1313.20 1315.70 -3.30 -0.25
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載