9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に4日続落。終値は前日比4.05%安の3129.85ポイントだった。深セン成分指数は3.58%安の10001.23ポイントと反落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4942億2600万元。
上海総合指数は安く始まり、次第に下げ幅を拡大。終値は2017年6月16日以来ほぼ8カ月ぶりの安値を付けた。前日の米株式相場やきょうのアジア主要市場の下落を受けて投資家心理が悪化し、主力株を中心にリスク回避の売りが膨らんだ。春節(旧正月)を来週末に控えて手じまい売りが出たほか、当局による金融引き締めに対する警戒感も根強い。中国人民銀行(中央銀行)はきょうまで12営業日連続で公開市場操作(オペ)を見送り、銀行間市場との資金の出入りは春節前としては異例の吸収超過となっている。上海総合指数の下落率は一時6.11%に達したが、大引けにかけてやや下げ幅を縮小。いったん割り込んでいた心理的節目の3100ポイントを回復して終えた。セクター別では、石炭や金融、非鉄金属、セメントの下げがきつい。
A株市場では、大型金融株の中国平安保険(
601318)や中国農業銀行(
601288)、資源エネルギー株のペトロチャイナ(
601857)と中国神華能源(
601088)が大きく売られた。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、証券大手の中信証券(
600030)も安い。非鉄金属株の洛陽モリブデン(
603993)はストップ安を付けた。一方、LEDチップ大手の三安光電(
600703)とリチウム製品メーカーの天斉リチウム(
002466)が続伸。鋼材メーカーの方大特鋼科技(
600507)は急伸した。
上海B株指数は3.01%安の316.05ポイントと5日続落。深センB株指数は3.23%安の1110.85ポイントと反落した。