2018-01-31 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】軟調な展開か、米国の株安と長期金利上昇などを嫌気
31日の香港市場は軟調な展開か。30日の米NY市場では主要3指数がそろって大幅続落。米長期金利の上昇が嫌気されるなか、ダウ平均は17年5月以来の下落幅となった。香港市場では前日にハンセン指数が下値支持線として意識される10日移動平均(30日大引け時点で32602.58ポイント)を守って終えた。ただ、米長期金利の上昇や米ドル安の一服感を背景とした資金流入の鈍化懸念、中国人民銀行(中央銀行)の資金供給見送りが投資家心理を悪化させている。きょう日本時間午前11時ごろに行われるトランプ米大統領の一般教書演説をはじめ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表、米中で発表される主要経済指標を控え、様子見ムードも重しとなりそうだ。
なお、30日の香港株の米国預託証券(ADR)は、中国IT大手のテンセント(
00700)、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、本土商業銀行大手の中国工商銀行(
01398)などが香港終値を下回った。半面、欧州金融大手のHSBC(
00005)、香港都市ガス大手のホンコン・チャイナガス(
00003)などが上回って終えている。