2018-01-29 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:反落、33000ポイント割り込む 本土株安を嫌気し利益確定売り
週明け29日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前営業日比0.56%安の32966.89ポイントだった。H株指数は0.47%安の13659.59ポイント。メインボードの売買代金は概算で1916億3000万HKドルと、今年3番目の大商いだった。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ続伸スタート。序盤は上げ幅を一時329ポイントまで拡大し、26日に付けた取引時間中の史上最高値を大幅に更新した。好調な世界経済や企業業績期待を背景とした根強い先高観、足元の米ドル安基調を受けた新興国市場への資金流入期待などからリスクオンの動きが先行。ただ、買い一巡後は相場過熱への警戒感から指数はもみ合いながら上げ幅を縮めた。前場後半に本土市場で高く始まった上海総合指数が急落したことをきっかけにハンセン指数も失速。心理的節目の33000ポイントを割り込む水準で買い戻しが入り、前引け前に下げ幅を縮小する場面もあったが、後場は同節目を挟んだ一進一退の展開が続いた。短期的な調整局面が意識され、利益確定売りが重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、iPhone Xの販売不振から米アップルが台湾鴻海集団への発注を減らしたとの報道を嫌気し、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)が大幅安。本土不動産の碧桂園(
02007)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)、消費関連の中国蒙牛乳業(
02319)、恒安国際集団(
01044)、中国旺旺(
00151)の下げが目立った。香港証券取引所(
00388)やアジア生保のAIAグループ(
01299)、香港の人民元決済銀行の中銀香港(
02388)もさえない。半面、本土で広範囲の降雪を受けて火力発電用の石炭供給がひっ迫していると伝わり、石炭大手の中国神華能源(
01088)が大幅高。石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、電力会社の華潤電力控股(
00836)、本土銀行大手の中国工商銀行(
01398)もしっかり。
H株では、医薬品の上海復星医薬(
02196)、通信設備の中興通訊(
00763)、ビールメーカーの青島ビール(
00168)の下げがきつい。中信証券(
06030)、中国銀河証券(
06881)など証券株、万科企業(
02202)、広州富力地産(
02777)など不動産株が売られた。半面、17年12月本決算の黒字転換見通しを発表した重慶鋼鉄(
01053)が11%超の上げ。石炭のエン州煤業(
01171)、中国中煤能源(
01898)、鉄鋼の馬鞍山鋼鉄(
00323)、中国版ゆうちょ銀行の中国郵政儲蓄銀行(
01658)が大幅高。広州汽車集団(
02238)、長城汽車(
02333)など自動車株の一角も買われた。