26日の香港株式市場でハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比1.53%高の33154.12ポイントだった。H株指数は2.51%高の13723.96ポイント。メインボードの売買代金は概算で1799億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日のNY市場でダウ平均が続伸した流れを引き継ぎ高く寄り付くと、次第に上げ幅を拡大した。好調な世界経済や企業業績への期待を背景に相場の先高観が根強く、前日の調整を経て押し目買いを狙った物色が広がった。足元の人民元高も本土系銘柄の買いを後押し。きょうの米ドルに対する人民元中間レートは6日続伸し、2015年11月以来およそ2年2カ月ぶりの高水準だった。指数はあっさりと心理的節目の33000ポイントを上抜き、後場中盤には一時33200ポイントに乗せ、24日に付けた取引時間中の史上最高値(33018.71ポイント)を大幅に更新。その後は高値警戒感から上げ幅を縮小する場面もあったが、33100ポイントを守ってきょうの取引を終了。終値ベースで2日ぶりに最高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、モルガン・スタンレーの強気見通しを好感し、前日に下げがきつかった中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)など本土銀行株が大幅高。IT大手のテンセント(
00700)も買われ、4銘柄だけで指数を376ポイント押し上げた。出遅れ感が指摘されている恒基兆業地産(
00012)など香港デベロッパーの一角が堅調だったほか、本土不動産株の碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)が反発。半面、石油相場の反落を受けて石油メジャーのCNOOC(
00883)が利益確定売りに押された。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)も逆行安。
H株では、中国郵政儲蓄銀行(
01658)、中国民生銀行(
01988)など本土銀行株の上昇が目立ったほか、航空大手の中国南方航空(
01055)、中国東方航空(
00670)、中国国際航空(
00753)が高い。人民元高に加え、マッコーリーによる目標株価の引き上げが手掛かりとなった。北京汽車(
01958)、東風汽車集団(
00489)など自動車株の一角も買われた。半面、山東新華製薬(
00719)、麗珠医薬集団(
01513)、広州白雲山医薬(
00874)など医薬株や、非鉄金属の洛陽モリブデン(
03993)、ディーゼルエンジン大手のウェイチャイ・パワー(
02338)、石化プラントのシノペック煉化工程(
02386)がさえない。