26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.28%高の3558.13ポイントだった。深セン成分指数は0.05%高の11557.82ポイントと小幅に反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5019億2600万元。
上海総合指数は続落して寄り付き、序盤は前日終値を挟んで一進一退の値動き。中盤以降はプラス圏の狭いレンジでもみ合った。短期金利の指標である上海銀行間取引金利(SHIBOR)がほぼ全期間で前日から低下したことで、資金ひっ迫懸念がやや後退。人民元高の恩恵を受ける銘柄が買いを集め、相場を押し上げた。ただ、指数は2015年末以来の高水準にあるだけに利益確定売りが出やすく、上値は伸び悩んだ。セクター別では前日に全面安だった保険が軒並み買い戻されたほか、セメント、空運、不動産が上昇した。半面、貴金属、造船、非鉄金属が反落した。
A株市場では、航空会社の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)が大幅高。元高に伴う燃料コストや米ドル建て債務負担の縮小を見込む買いが入った。建材大手の安徽コンチセメント(
600585)、調味料メーカーの仏山市海天調味食品(
603288)もしっかり。家電の珠海格力電器(
000651)、杭州老板電器(
002508)、美的集団(
000333)もそろって買われた。一方、銀行株の中国農業銀行(
601288)や上海浦東発展銀行(
600000)、証券株の東方証券(
600958)がさえない。素材株の洛陽モリブデン(
603993)は大きく下げた。
上海B株指数は0.13%高の347.89ポイントと3日続伸。深センB株指数は0.44%高の1221.44ポイントと反発した。