26日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅反発。前場終値は前日比1.31%高の33083.80ポイントだった。H株指数は2.17%高の13678.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で957億HKドルだった。
ハンセン指数は前日のNY市場でダウ平均が続伸した流れを引き継ぎ高く寄り付くと、次第に上げ幅を広げた。前場後半には心理的節目の33000ポイントを上抜き、24日に付けた取引時間中の史上最高値(33018.71ポイント)を更新した。好調な世界経済や企業業績への期待を背景に相場の先高観が根強く、前日の調整を経て押し目買いを狙った物色が広がった。足元の人民元高も本土系銘柄の買いを後押しした。きょうの米ルに対する人民元中間レートは6日続伸し、2015年11月以来およそ2年2カ月ぶりの高水準となっている。
個別では、前日に下げたIT大手のテンセント(
00700)や、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)など本土金融株が買い戻され、指数を押し上げた。本土不動産の碧桂園(
02007)が反発したほか、出遅れ感が指摘されている恒基兆業地産(
00012)など香港デベロッパーの一角が堅調。半面、石油相場の反落を受けて石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)が利益確定売りに押されて逆行安。PC世界大手のレノボグループ(
00992)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)もさえない。