中国の大手発電設備メーカー、東方電気(
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同社は17年にコスト削減と効率化に力を入れ、調達の集中化などで成果を上げた。同年の調達コストは6%減少し、中核事業の収益力が向上。中核事業の粗利益率は18%の見通し。
一方、17年の販売費は8億5000万元となり、前年から40%縮小すると見込む。縮小の主因は、17年の風力発電設備部門の収入が前年を下回り、売上高の比率に応じて計上する品質保証費が前年比で減少したこと。加えて、前年は風力発電製品について計上した品質保証費が多額に上った反動で、17年の減少幅が大きくなった。
また、17年に計上した資産減損損失は9億元と、前年比40%減少。売掛金の入金促進と代金回収に力を入れ、不良債権の貸倒引当金を前年から6億元圧縮した。