24日の香港株式市場でハンセン指数は7営業日続伸。終値は前日比0.08%高の32958.69ポイントだった。H株指数は0.97%高の13620.93ポイント。メインボードの売買代金は概算で1878億4000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付いて始まると、前半はおおむねマイナス圏でもみ合う展開。前日までに6営業日連続で史上最高値を更新しているだけに、目先の利益を確定する売りが優勢だった。ただ、世界的に投資家のリスクオン姿勢が根強いことに加え、相互取引制度を通じた本土市場からの資金流入が続くなか、指数は後半にかけてプラス圏に浮上。終盤には一時、節目の33000ポイントを上回る場面もみられた。指数は結局、7営業日連続で史上最高値を更新した。また、H株指数は19営業日続伸し、15年6月25日以来、約2年7カ月ぶりの高値更新となった。
ハンセン指数構成銘柄では、足元の原油高に加え、中国で石油・天然ガスパイプライン分野の改革プランが18年上期にも発表されるとの報道を手掛かりに石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が大幅高となった。中国政府系投資持ち株会社の中国中信(
00267)、中国4大商業銀行の一角である中国銀行(
03988)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)なども大きく買われた。半面、本土不動産株の碧桂園(
02007)や中国海外発展(
00688)が安い。地方政府による不動産引き締め姿勢が伝わったことが嫌気されたもよう。IT大手のテンセント(
00700)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)もさえなかった。
H株では、中信証券(
06030)や中国銀河証券(
06881)など証券株が高い。4大商業銀行の一角である中国農業銀行(
01288)、油田サービス大手の中海油田服務(
02883)、石炭大手のエン州煤業(
01171)やイータイ・コール(
03948)も大きく上昇した。半面、自動車メーカーの広州汽車集団(
02238)やBYD(
01211)が安い。2017年12月本決算で大幅減益見通しを発表したハルビン電気(
01133)も大幅下落。不動産大手の万科企業(
02202)や航空大手の中国国際航空(
00753)も売られた。