24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は7営業日続伸。終値は前日比0.37%高の3559.47ポイントだった。深セン成分指数は0.45%高の11607.57ポイントと3営業日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6007億5100万元。
上海総合指数はおおむねプラス圏でもみ合い、終値ベースで前日に続いて約2年1カ月ぶりの高値を更新。指数が前日まで6連騰となり、2015年12月以来の高値圏で推移しているだけに、利益確定売りで前場半ばには一時マイナス圏に沈んだが、下値で買い戻しが入った。中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作(オペ)を通じた資金供給を続けていることや、企業業績への期待が相場の先高観を支え、底堅い展開をみせた。ただ、高値警戒感から上値は重い。後場半ばには上げ幅を広げる場面もあったが、勢いは限られた。
A株市場では、足元の原油高に加え、中国で石油・天然ガスパイプライン分野の改革プランが18年上期にも発表されるとの報道を手掛かりに石油メジャーのシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)がそろって買われた。中信証券(
600030)、招商証券(
600999)など証券株が高い。ロンドン証券取引所の幹部がロンドン・上海市場の株式相互取引の早期開通に言及したことを受け、業績寄与への期待が高まった。招商銀行(
600036)の増益業績速報を好感して、上海浦東発展銀行(
600000)、中国農業銀行(
601288)など銀行の一角が堅調。半面、中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が全面安。緑地控股集団(
600606)など不動産株や、貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株が売られた。家電の美的集団(
000333)、珠海格力電器(
000651)、青島海爾(
600690)もさえない。
上海B株指数は0.59%高の346.12ポイントと3営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.19%高の1219.30ポイントと反発した。