上海医薬集団(
02607)傘下の上海復旦張江バイオ(
01349)は23日大引け後、2017年12月本決算で純利益が前年比約50%減少したようだと発表した。売上高は約20%減を見込む。主力製品であるエイズ関連カポジ肉腫治療薬「LIBOd」の売り上げがほぼ半減したことが響いた。
上海復旦張江バイオによると、中国当局が「両票制(2インボイス制)」を導入し、国家政策と業界環境が変化したことで、「LIBOd」の独占総代理店である泰凌医薬(江蘇)有限公司(江蘇泰凌)が「LIBOd」購入量を徐々に減らした。末端販売量が上海復旦張江バイオの想定に届かなかったため、江蘇泰凌との独占総代理店契約は解除。2018年1月1日付で、「LIBOd」の販売宣伝を新設したがん医薬営業チームに移管した。
こうした変動が「LIBOd」販売量の減少につながり、売上高と利益を圧迫した。同時に、事業拡張と新薬への投資が重荷となり、一部子会社の損失が拡大。研究開発費の増加も減益要因となる見通し。
上海復旦張江バイオの株価は日本時間午前11時33分現在、前日比12.36%安の4.04HKドルで推移している。