24日の香港市場は買い先行で始まるか。前日の香港市場では、ハンセン指数が6営業日連続で史上最高値を更新。世界的に投資家のリスクオン姿勢が根強いことに加え、米ドル相場の下落や米長期金利の低下を背景とした資金流入、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株取引の大幅な買い越しが続くなか、指数は節目の33000ポイントを上抜く値動きが予想される。
もっとも、節目越え後は一服感から上値の重い展開も考えられる。中国本土市場では前日に上海総合指数が6営業日続伸して2年1カ月ぶりの高値を更新し、香港市場と同様に高値圏での利益確定売りが出やすい状況。また、週末に向けて、ECB定例理事会や米国の10−12月期GDP発表といった経済イベントが控えており、様子見ムードが広がる可能性がある。
前日の米NY市場では、S&P500とナスダック総合が3営業日続伸して史上最高値を更新した一方、ダウ平均が小幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は欧州金融大手のHSBC(
00005)やアジア生保大手のAIAグループ(
01299)、中国IT大手のテンセント(
00700)など時価総額が大きい銘柄が総じて香港終値を上回った。