23日の香港株式市場でハンセン指数は6営業日続伸。終値は前日比1.66%高の32930.70ポイントだった。H株指数は2.16%高の13490.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1979億7900万HKドルと、昨年来最大規模を3営業日ぶりに更新した。
ハンセン指数は段階的に上げ幅を拡大し、きょうの最高値で終えた。前日のNY株式相場で主要3指数がそろって史上最高値を更新し、きょうの上海総合指数は6営業日続伸したことで、投資家がリスクオン姿勢を強めたもよう。主要通貨に対する米ドル相場の下落を背景に、資金流入期待が続いた。中国人民銀行(中央銀行)が先々週から公開市場操作(オペ)を通じた資金供給を継続していることも支援材料となり、金融株を中心に買いが膨らんで大商いとなった。指数は結局、6営業日連続で史上最高値を更新した。セクター別では本土系銀行のほか、IT、保険が上昇。半面、素材や建設の一角が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、前日安かった中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)がそろって買い戻され、相場の上昇を主導。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は、李書福会長による株式の追加取得を手掛かりに5.87%高と急反発した。中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)、中国IT大手のテンセント(
00700)は続伸した。半面、不動産株の碧桂園(
02007)と食品株の中国旺旺(
00151)が反落。香港が地盤のハンセン銀行(
00011)も逆行安を演じた。
H株では、重慶農村商業銀行(
03618)や中信銀行(
00998)など中堅銀行の大幅上昇が目立った。石化プラント大手のシノペック煉化工程(
02386)、油田サービス大手の中海油田服務(
02883)も高い。一方、医療機器メーカーのウェイガオ・グループ(
01066)、新エネルギー発電の新天緑色能源(
00956)、空運の中国東方航空(
00670)などが下げた。